自動運転の異常が重なったらAIが優先順位。KDDIの1対N監視はまだ実証段階

机に置かれたスマートフォンと周辺機器のイメージ写真 ソフトウェア
イメージ写真。記事で紹介する実機・画面ではありません。写真:Unsplash(配布ページ) / Unsplash License

この記事のポイント

  • KDDIは1人が複数のレベル4自動運転車を監視するためのAIエージェントを開発した
  • 異常車両の優先順位と推奨対応、判断理由を監視者へ提示する
  • 11月から模擬実証を行う段階で、最終判断は人が担う

2026年10月26日にKDDIの10月22日発表を確認した。自動運転車、遠隔監視センター、AIの判断精度は実地検証していない。画像は遠隔監視のイメージで、実際のシステム画面ではない。

複数機器を遠隔から確認する監視業務のイメージ写真
遠隔監視業務のイメージ写真。KDDIの監視画面や自動運転車の実物ではない。写真:Unsplash配布ページ(利用許諾)。

KDDIは、1人の監視者が複数台のレベル4自動運転車を見守る「1対N型遠隔監視」を支援するAIエージェントを開発した。11月から同社のモビリティコントロールセンターで模擬実証を始め、2027年以降の早期社会実装を目指す。

AIが車両を勝手に救援する仕組みではなく、異常が重なったときに「どれから確認するか」と「なぜその対応か」を人へ示す支援システムである。

停車後の変化も追い続ける

車両や遠隔監視システムのアラートをきっかけに分析を開始する。停車後に落下物が飛来したり周辺交通が変化したりした場合も継続して検知し、対応の優先順位を更新する。監視者が別車両へ対応中でも変化を追う設計だ。

VLM(視覚言語モデル)を使ってカメラ映像と車両情報を組み合わせ、緊急通報や現場駆け付けなどの推奨対応を画像と文章で示す。監視者は重要箇所を確認し、最終判断を下す。

現時点の範囲:11月の検証は、多数の車両で異常が同時発生する状況や、停車後に周囲が変わる場面を模擬する。実際の公道で無人の多数車両をAIだけが管理する段階ではない。

人手不足への効果は運用で決まる

一人で見る台数を増やせれば、地域交通の担い手不足と運行コストの課題を和らげられる可能性がある。ただし、通信断、映像の死角、AIの見落とし、複数事象の優先順位が妥当かを検証し、責任者が判断できる時間と情報を確保する必要がある。

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