この記事のポイント
- Excelは一つのセルへ複数の値を保持するリストと配列をBeta Channelで試験している。
- WindowsとMacの一部Insider向けで、一般ユーザー全員が使える機能ではない。
- グラフ、ピボットテーブル、Power Queryなどに制限があり、重要な業務ファイルには時期尚早だ。
サムネイルはイメージ写真。写真の配布元:Unsplash(利用許諾)。紹介するサービスの画面ではない。

MicrosoftはExcelの新しいデータ型として、セル内リストとセル内配列のプレビューを始めた。一つのセルに「東京、名古屋、大阪」のような複数項目を保持し、項目単位で参照や計算ができる構想である。
区切り文字を入れただけとは違う
従来、カンマで並べた文字列はExcelから一つの文章として扱われた。新機能のリストは、[挿入]からリストを作るかCtrl+Jで入力し、各項目をデータとして扱える。配列も波かっこで一つのセルに保持できる。
便利さが出るのは、住所タグや担当者候補など「複数あること自体」に意味がある項目である。売上、日付、商品コードのように並べ替えや集計の軸になる値は、従来どおり一項目一セルの表が扱いやすい。
これはBeta Channelの段階で、Microsoftも正式提供前の重要なファイルでの利用を勧めていない。受け取る側のExcelが未対応なら、表示や計算が崩れる可能性も考える。
周辺機能が追いついていない
条件付き書式、入力規則のドロップダウン、グラフ、ピボットテーブル、Power Query、検索と置換には未対応または制限がある。新機能だけで表設計を変えると、集計段階で作り直しになり得る。
試すなら複製した個人用ファイルで行い、CSV出力、共同編集、印刷、既存数式の挙動を確認する。WindowsはVersion 2610 Build 20520.20000以降、Macは16.114 Build 26092111以降のBeta Channelが目安だが、段階配信で表示されない場合がある。
出典:Microsoft 365 Insider公式セル内リスト・配列の発表。確認:2026年9月29日。写真は機能画面ではなくイメージである。



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