電話の8割をAIが最初に応対へ ANCARの目標と現在地を分けて読む

Windowsキーのあるキーボードのイメージ写真 ソフトウェア
イメージ写真。記事で紹介する実機・画面ではありません。写真:Unsplash(配布ページ) / Unsplash License

この記事のポイント

  • ANCAR Marketingは2026年12月、ANCAR Agentは2026年度内に提供開始予定だ
  • 既存の電話番号を入口に、回答から予約・注文・手配までAIでつなぐ構想である
  • 2030年度の入電8割という数字は目標であり、現在の対応実績ではない

2026年10月28日にNTTドコモビジネスの公式発表を確認した。新機能をコンタクトセンターで運用・検証した記事ではない。画像は電話応対システムのイメージ写真である。

キーボードから電話応対データを扱うイメージ写真
電話応対システムのイメージ写真。ANCARの実画面ではない。写真:Unsplash配布ページ(利用許諾)。

NTTドコモビジネスは、電話とAIを組み合わせる「docomo business ANCAR」に2機能を追加する。通話データをマーケティングに使う「ANCAR Marketing」は2026年12月、応対と運用を担う「ANCAR Agent」は2026年度内の提供を予定する。

2030年度までに入電の8割をAIが最初に応対する状態を目指すが、これは導入企業の窓口に対する将来目標である。現時点で新機能が8割を処理したという実績ではない。

回答だけでなく予約や注文までつなぐ

Agentは既存の電話番号を入口に、問い合わせ回答、窓口案内、外部システムと連携した予約・注文・手配までを対象にする。通話内容からFAQやコールフローを更新し、通信インフラの改善にもつなげる構想だ。

Marketingは音声と購買データを同じ基盤で扱う

Marketingは音声、応対履歴、接続情報などのコールデータに、顧客属性、購買履歴、Web行動を組み合わせる。有望顧客の抽出や訴求内容の検討を支援する。個人情報の扱い、保存期間、権限設計は導入時に具体的に確認すべき項目である。

公表済み実績:同社の既存AI振り分け機能では窓口への接続時間を約30%短縮したとしている。この数字を、提供前のAgentやMarketingの効果と混同してはいけない。

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