この記事のポイント
- NTTとJAXAの低軌道衛星MIMO実証で単一アンテナ方式の最大約2.67倍の通信容量を確認した
- 離れた2地点の920MHz帯LPWA信号を同じ周波数で同時送信し、衛星上で分離できた
- 海洋・山間部のセンサー接続を想定する研究成果で、一般向け通信サービス開始ではない
2026年10月24日にNTT公式発表を確認した。衛星通信設備や端末は検証していない。画像は遠隔地のIoT通信を示すイメージ写真である。

NTTは10月23日、JAXAの小型実証衛星4号機に搭載した装置で、低軌道衛星MIMOと衛星IoTの軌道上実証結果を発表した。MIMOは複数のアンテナで同じ周波数帯を効率よく使う技術である。
地上の基地局を置きにくい山間部や海上でも、多数の小型センサーから少量のデータを集めやすくするための基礎技術だ。農業、設備監視、環境観測などへの応用が想定される。
2.67倍は実証条件での最大値
衛星MIMOでは、単一アンテナを使う従来方式と比べて最大約2.67倍の通信容量を確認した。さらに実測値と解析値の変動傾向が一致し、衛星の移動に伴う容量変化を推定できる可能性を示した。
同じ周波数の2信号を分離
衛星センシングでは、地上の異なる2地点から同じ周波数で送った920MHz帯LPWA信号を、衛星上で正常に分離・復調した。限られた周波数を複数のセンサーで共用しやすくする成果である。
段階:今回は軌道上の技術実証である。料金、対応地域、端末、商用サービス開始時期は発表されていない。
出典・確認先
- NTT:低軌道衛星MIMO・衛星IoTの軌道上実証(2026年10月23日発表、10月24日確認)


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