冷却電力を最大90%減らすKDDIの次世代AI基盤 12月提供と27年度導入を分けて読む

Windowsキーのあるキーボードのイメージ写真 生成AI
イメージ写真。記事で紹介する実機・画面ではありません。写真:Unsplash(配布ページ) / Unsplash License

この記事のポイント

  • KDDIは12月から大阪堺データセンターのAI推論環境を順次拡充する
  • Geminiに加えGemmaなどのオープンウェイトや企業独自モデルを国内で処理できる
  • NVIDIA HGX Rubin NVL8と冷却電力最大90%削減は2027年度の導入計画である

2026年10月28日にKDDIの公式発表を確認した。データセンターやAIモデルの性能を独自に測定した記事ではない。画像はAIデータセンターのイメージ写真である。

液体冷却を使うAIデータセンターのイメージ写真
AIデータセンターのイメージ写真。大阪堺データセンターやRubin機器の実物ではない。写真:Unsplash配布ページ(利用許諾)。

KDDIは10月27日、大阪堺データセンターのAI推論環境を2026年12月から順次拡充すると発表した。GoogleのGeminiに加え、Gemmaなどのオープンウェイトモデルと、企業が持ち込む独自モデルを扱えるようにする。

12月に始まるモデル拡充と、2027年度に導入予定のNVIDIA HGX Rubin NVL8は時期が異なる。Rubinの性能や冷却効果を、すぐ利用できる現行サービスの実測値と混同しないことが大切だ。

機密データを国内で処理

オープンウェイトモデルは大阪堺のGPU環境で動かし、APIとして提供する。企業独自モデルは他の利用者から分離した環境で運用する。データの保管・処理場所を国内に限定したい企業が主な対象である。

45℃の冷却水で外気冷却を使う計画

HGX Rubin NVL8は最大45℃の冷却水で稼働する設計で、外気を利用するフリークーリングを採用しやすい。KDDIは冷却関連の電力を最大90%削減するとしている。前世代Blackwell比でメモリー容量約1.4倍、帯域幅約2.1倍、FP4演算性能約2.8倍、推論スループット最大10倍という数値も計画説明に含まれる。

確認が必要な点:料金、提供モデルの具体的な一覧、企業独自モデルを持ち込む条件は発表だけでは分からない。性能倍率と削減率も指定条件での値であり、利用時の構成で確認したい。

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