古い配線を通信網にするNessum、IEEE 1901-2026統合で何が変わる?

机に置かれたスマートフォンと周辺機器のイメージ写真 ソフトウェア
イメージ写真。記事で紹介する実機・画面ではありません。写真:Unsplash(配布ページ) / Unsplash License

この記事のポイント

  • Nessumを含む通信仕様が国際規格IEEE 1901-2026へ統合された
  • 既存の電力線や制御線に加え、無線や水中など複数の媒体を共通仕様で扱う
  • 規格承認は個人向け新製品の発売ではなく、対応機器を作る土台の更新である

2026年10月26日にパナソニックHDとIEEEの公開情報を確認した。対応機器や通信速度を実測した記事ではない。画像は通信機器のイメージで、Nessum対応製品の実物ではない。

既存配線を使う通信機器を想定したデスク上のイメージ写真
既存設備を通信へ活用するイメージ写真。Nessum対応製品の実物ではない。写真:Unsplash配布ページ(利用許諾)。

パナソニックHDが開発を主導してきた通信技術「Nessum」が、国際標準規格IEEE 1901-2026として承認された。今回の規格はIEEE 1901-2020と、認証を強化した1901b-2021、通信媒体を広げた1901c-2024をまとめた包括版である。

家庭のコンセントへ新しい機器を挿せば直ちに何でも高速化する話ではなく、メーカーが相互接続しやすい製品を設計するための共通ルールが整理されたと捉えると分かりやすい。

古い配線を通信にも使う

Nessumは電力線、制御線、同軸ケーブル、ツイストペアケーブルなど既に敷かれた線を通信へ利用できる。さらに無線、水中・海中通信までを対象とする「Any Media」の考え方を持つ。建物や工場で新しい通信線を増やしにくい場面ほど価値が出やすい。

パナソニックによると、対応する半導体IPコアを搭載したLSIの累計出荷は600万台を超え、業務用空調、スマートグリッド、監視カメラ、産業機器などで使われている。電源供給と通信を1本にまとめ、ロボットや建設機械の配線を減らす用途もある。

生活への影響:消費者が規格名を意識して選ぶ場面はまだ少ない。今後、ビル設備やエネルギー管理機器の更新時に、既設配線を残した導入や異なるメーカー間の接続をしやすくする効果が期待される。

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