約100台のカメラで好きな視点へ。キヤノンが750端末のライブ観戦を実証

ノートとスマートフォン、ノートPCを置いた机のイメージ写真 ガジェット
イメージ写真。記事で紹介する実機・画面ではありません。写真:Unsplash(配布ページ) / Unsplash License

この記事のポイント

  • バスケットボール会場を約100台のカメラで3D化した
  • スマホやPC約750台へ自由視点映像をライブ配信した
  • 撮影から端末表示までは約16秒で、通常中継より遅れがある

2026年10月18日時点のキヤノン公式発表を整理した。画像はイメージ写真であり、実証会場や視聴画面ではない。

ノートとスマートフォン、ノートPCを置いた机のイメージ写真
イメージ写真。写真:Unsplash配布ページ(利用許諾)。

キヤノンは10月15日、国際スポーツ大会のバスケットボール試合を3D空間データに変換し、約750台のスマートフォン、タブレット、PCへ同時配信した実証結果を発表した。実証は9月下旬に行われた。

視聴者全員へ同じカメラ映像を送るのではなく、各自がコート全体の俯瞰や選手に近い位置など、好きな視点を端末で選べることが特徴だ。

会場全体を3Dデータにする

ボリュメトリックビデオは、約100台のカメラで同時撮影し、選手やコートを含む空間全体を立体データへ変換する。実際のカメラが置かれていない位置からでも映像を作れるため、テレビ中継のリプレイだけでなく、視聴者自身が視点を動かせる。

会場から川崎へ送り、圧縮して配信

試合会場の映像をキヤノン川崎事業所へ送り、リアルタイムで3Dデータを生成した。大容量のデータを効率よく圧縮してクラウド経由で参加者へ届けた。会場から川崎までの伝送には、NTTなどが進める光通信基盤IOWN APNを使った。

約16秒の遅れは残る

撮影から参加者の画面へ表示されるまで約16秒を要した。自由視点を多数端末へ届けることには成功した一方、歓声や速報とのずれをどこまで縮めるかは、実際のライブ観戦サービスで重要になる。

現時点は実証:一般向けの視聴サービス名、料金、対応大会、必要な通信速度は発表されていない。約750台という規模と16秒という遅延が、今回確認できた範囲である。

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