高度20kmから通信を届けるHAPS。ドコモがAIで電波配分まで制御する構想

ノートとスマートフォン、ノートPCを置いた机のイメージ写真 スマホ活用
イメージ写真。記事で紹介する実機・画面ではありません。写真:Unsplash(配布ページ) / Unsplash License

この記事のポイント

  • ドコモとAbsideが10月13日にHAPSの基本合意書を締結した
  • 需要予測やビーム・周波数・干渉制御へのAI適用を検討する
  • 現段階は共同検討で、一般向けサービスの開始時期や料金は未発表である

2026年10月18日時点のNTTドコモ公式発表を整理した。画像はイメージ写真であり、HAPS機体や通信設備ではない。

ノートとスマートフォン、ノートPCを置いた机のイメージ写真
イメージ写真。写真:Unsplash配布ページ(利用許諾)。

NTTドコモと米Abside Networksは10月14日、高高度プラットフォーム「HAPS」を使う将来の通信基盤について基本合意したと発表した。合意日は10月13日で、両社は広域・大容量・多接続通信とAI制御を共同検討する。

HAPSは高度約20kmの成層圏を飛ぶ無人機へ通信装置を載せ、地上基地局では届きにくい空、海、山間部を上空から覆う考え方である。衛星より地上に近い一方、機体と通信網を長時間安定運用する技術が要る。

AIは混雑を予測し、電波の向きを変える

検討項目には、成層圏の無線アクセスネットワークでの需要予測、電波ビームの向き、通信容量、周波数、干渉の制御が含まれる。利用が増える場所へ容量を寄せ、近隣の電波とぶつからないようAIで調整する構想だ。

通信以外のデータも集める

両社は通信品質やネットワーク運用だけでなく、成層圏で得るセンシングデータの収集と活用も調べる。外部アプリやサービス基盤との統合も検討対象である。用途は通信エリアの補完に限らず、観測データを使うサービスへ広がる可能性がある。

AbsideはProject Loonの知見を持つ

Absideは、高高度気球で通信を届けるGoogleのProject Loonに関わった経験を持ち、HAPS向け無線機器やRANを開発している。ドコモは地上、成層圏、宇宙を一体で制御する「AI 3Dネットワーク構想」を進めている。

まだ研究段階:今回発表されたのは技術協力の検討範囲である。日本での提供地域、一般利用者の対応端末、開始時期、料金は決まっていない。

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