11月販売の国産CPU MONAKA 2倍性能は富士通の比較値

机に置かれたスマートフォンと周辺機器のイメージ写真 生成AI
イメージ写真。記事で紹介する実機・画面ではありません。写真:Unsplash(配布ページ) / Unsplash License

この記事のポイント

  • 富士通は国産CPU「FUJITSU-MONAKA」と搭載サーバーを2026年11月に販売開始する
  • AI推論性能2倍や冷却電力最大80%削減は富士通の比較・試算値である
  • 一般消費者向けPC用ではなく、データセンターや企業、研究機関向けの製品である

2026年11月1日に富士通の9月14日付発表を確認した。実機の処理性能、消費電力、互換性は独自検証していない。画像はサーバー運用を示すイメージ写真であり、MONAKA Serverの実物ではない。

国産CPUを搭載したデータセンター向けサーバーの導入を検討するイメージ写真
企業向けサーバー導入のイメージ写真。MONAKA Serverの実物ではない。写真:Unsplash配布ページ(利用許諾)。

富士通は、Arm命令セットを採用する自社開発CPU「FUJITSU-MONAKA」と、それを搭載する「MONAKA Server」を2026年11月から販売する。CPUは世界のクラウド、データセンター、サーバーベンダー向け、完成サーバーは日本と欧州のデータセンター、企業、研究機関などが対象だ。

「AI推論性能2倍」は市販全製品に対する絶対値ではない。富士通が示した他社CPUとの比較条件に基づく数値として読む必要がある。

2nmと5nmのチップを立体的に組み合わせる

演算部には2nm、キャッシュと入出力部には5nmプロセスを使い、3D積層技術で組み合わせる。最大動作周波数は3.8GHz、メモリー転送速度は8800MT/s。機密データを保護しながら処理するコンフィデンシャルコンピューティングにも対応する。

同じ処理なら台数と電力を半減できるという試算

富士通はAI推論のスループットが比較対象CPUの2倍で、同じ処理量ならサーバー台数と消費電力を半分にできるとしている。さらに空冷設計の工夫により、冷却関連のエネルギーを最大80%減らせるという。ただし、いずれも同社の評価条件による値で、実環境のソフトウェアや負荷、室温、構成で結果は変わる。

製品の位置付け:2U・2CPU構成と、1U・1CPUまたは2CPU構成を用意する。一般家庭のWindowsパソコンを置き換えるCPUではなく、サーバーの運用効率を重視する組織向けである。公開発表に価格は記載されていない。

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